絵が上手くなりたい初心者~中級者に欠かせないトレーニングである模写を行なう上で
実践やトレーニングを含めた効果的な2つの方法を紹介します
- 対象物を見たままを描く(デッサン模写)
- 対象物を見ながら覚えたイメージで描く(実践+成長度の確認)
どちらの模写も初心者には結構ハードルが高いと思いますので
やり方のコツみたいなものを紹介していきます
対象物を見たままを描く(デッサン模写)
一般的な模写とはこれを事を刺します
デッサンとほとんど同じなのでこのブログ内では”デッサン模写”という言い方を使います
見ながら描くなんて誰でも出来そうですがこれがなかなか難しいのです
見たものをそのまま描くのが難しい理由として
絵を描くとき人は思い込んでいる形を描いてしまいます
特にデッサンに慣れてない人は絵を模写するとき
対象物を見ているようで見ていないのです
正確には見たままを描こうとしても
脳が勝手に思い込んでいる形に置き替えて描いてしまうのです
これは脳のクセみたいなものなので意識して強制しないとどうにもなりません
特に実物や写真など輪郭線がないモノを模写する場合
どうしても存在していない輪郭線を想像で描かなければなりません
この時に先ほどの思い込みが介入してくるのです
ちなみに美術の勉強でよく見る木炭とか使ってやってるデッサンは
線ではなく面でとらえので輪郭線は描かずに影を描いていく方法です
このブログでは美術的なデッサンの上達より
漫画、イラスト、アニメとかの輪郭線がある絵の上達方法を知りたいと思ってる人が多いと思うので
形を輪郭として覚えるための練習法を書いていきます
イラストの模写の場合はどうしても線を追ってしまう
このおかげで絵の全体のバランスがおかしくなります
線を追いながら描くせいで今描いている部分に意識が引っ張られてしまい
細かいディテールは上手く描けたと思ったのに
全体のバランスがおかしくなってしまうことってありませんか?
特に顔とかやたら大きくなってしまったりするのはこういった理由です
これも結局、描いている部分を意識しすぎて
思い込んでるイメージを描いてしまっているんです
同じイメージを描くにしても好きなパーツは描けるのですが
分からない部分を想像で描いてしまいアンバランスな絵が出来てしまうのです
デッサン模写をする時は何も考えないで描くことを意識しないといけないんです
デッサン模写をする時は明確なイメージをなくした状態で取り組む
”リンゴ”を模写する場合どうしても”リンゴ”の
赤くて丸くて頭にヘタがあるといったイメージで描いてしまいます
デッサン模写をする場合は描いている対象から意識を外して描かないと
正確なデッサンは出来ないのです
ここでいう正確なデッサンとは見たままを描くことです
つまり何も考えないで無心の状態で描くのです
瞑想とかマインドフルネスを知っているならあの状態で取り組む感じです
まぁ…そこまで難しく考えなくても
お手軽に出来るテクニックを3っつほど紹介します
対象物の焦点をぼかして見る
何を描いているのか考えないようにすることが大事なので
目の焦点を遠くにあてて描く対象物をぼかして見る事で
何を描いているのか分からないようにするということです
多分ですが画家やイラストレーラーがデッサンをしている時
はたから見るとボーっとして見えるのは
これをやって描いているからなのではないでしょうか
対象物を逆さまにしてみる
理屈としては上と同じで
対象物が何か分からなくするといった効果があります
これは私が絵の勉強をしたときに読んだ本に描かれてあった方法です
決定版 脳の右側で描け
イラスト系の本にしては字が多めですが
絵が上手くなる理屈がとても合理的に書かれており
読むだけで絵が上手くなると言っても過言ではないぐらいお勧めですので紹介しておきます
実際私がこれを読んでから絵のクオリティーが劇的に上がりました
先にシルエットを塗ってから模写していく
これは私が考えたシルエット模写と言うテクニックで
デジタル推奨でアナログだとむずかしいかもしれません
簡単に説明すると
対象物を一つの塊としてベタで塗ってしまうという方法です
対象物の背景と境界部分を意識して
先に全体を一色で塗りつぶして後から線を加えていく方法です
一見手間が増えるみたいですが
デッサンに慣れてない人や苦手と思っている人には
かなり効果的だと思います
詳しいやり方は実際描きながら紹介したほうが分かりやすいと思うので
後日別の記事で書いていきます
以上3つがデッサン模写を効果的に行う上でのテクニックです
次にもうひとつは正確には模写と言えないかもしれませんが
対象物を見ながら覚えたイメージで描く(実践+成長度の確認)
これは、トレーニングとしての模写にプラスして絵を描くうえで役に立つ実践的な内容も含みます
対象物を見ながらトレースや模写によって覚えた形を描いていく擬似的な模写です
先ほどまで言ってた
人は思い込みで絵を描く習性を上手く利用した方法です
初心者や絵心のない人は描ける絵のパターンが少ない事が原因でした
ならばこの描けるパターンを増やし、さらに精度を上げれば
思い込みで描いても上手く描けるといった理屈です
トレースやデッサン模写はこの描けるパターンを増やし精度を上げていく練習でもあるのです
何にも見ないで描けるとはコレが極まった状態なわけです
…とはいえ、そこまで極めなくてもある程度ストックが溜まっていけば
資料を参考にしながら自分の絵として落とし込む事ができるようになります
プロの漫画家やイラストレーターはこれが出来るので
参考資料を見ながらスラスラと絵が描けるのです
さらにストック数が多いと応用してポージングを変化させたり
強調させたり、アレンジを加えたり出来るようになります
見ないで描くにはもう一段階スキルアップが必要なのですが
すべての物を見ないで描くことはほとんど不可能に近いです
見ないで描けなくても参考になる物さえあれば
それを参考に描ける形を脳から引っ張って描くことが出来るので実践的なテクニックになるという事です
絵の上手さは才能ではなく練習量なのです!!
なのでこの状態になれば十分プロとしてやって行けるようになります
言い換えれば、トレースや模写で描ける絵のストックを増やし制度を上げていけば
誰でもプロレベルにまでなれるという事です
描けない絵が分かるので自分の成長度が確認できる
プロと言われてる漫画家やイラストレーターでも
全て描けるわけではありません、あくまでストックが普通の人より多いだけです
描けない物が出てきたら再びトレース、デッサン模写のトレーニングで
脳に描けるパターンを増やすの繰り返しです
なのでこの模写は
自分がなにが描けるのか成長度の確認をする効果もあります
どうして自分は絵が上手く描けないんだ~!!
…と落ち込まないで
自分にはまだそのストックがなかったんだと開き直って
再びトレースやデッサン模写を行なって描けるパターンのストックを増やす
ゲームで言うアイテムゲット感覚でやるとモチベーションも保てるのではないでしょうか
実際どんどん自分が描けるパターンが増えていくと
とても楽しくなってきます
けっきょく絵が上達する事とはこの描けるパターンを増やす事なのです
まとめ
1つ目のデッサン模写は
トレースと同様にトレーニング用
自分が描けるパターンを増やしていく目的で行うと良いでしょう
2つ目の模写は
実践
自分の作品を描く際に資料を見ながら描ける
自分の成長度合いを測る
描けない部分が出てきたらまだストックがないと判断して
トレース、デッサン模写にもどり描けるパターンを増やす
という目的で取り掛かると良いでしょう
以上が模写の効果的な目的意識のお話でした
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